2012年10月30日

仮題・中学殺人事件 辻真先

仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫) [文庫] / 辻 真先 (著); 東京創元社 (刊)

 可能キリコ(通称スーパー)と牧薩次(通称ポテト)が活躍するシリーズの第一作です。
 本作でデビューとなる二人は、海東中学2年生という設定です。
 本作品では、薩次の愛称ポテトというのはまだ登場していません。
 例えば、キリコがインタビューに行く兄を尾行する時、
「薩次くんもいらっしゃい」
と言っています。
 さらに、キリコ・可能克郎・二人の同級生が薩次を「ジャガイモ」と呼んでいるシーンもあります。
 これ、ちょっとしたトリビア。
 しかしこれはソノラマ文庫版だから、再発行版では訂正されていたりして!?
  
 10年以上も前に一度読んでいましたが、内容は全く忘れていました。
 読者が犯人になるという語り口のメタな構成が面白いです。
  
 あと、薩次、求愛される!薩次に来た3通の恋文の送り主は!?
 こんなことあったんですねえ。
       
 キリコ&薩次の掛け合いシーンは楽しいですね。二人で役割分担して補い合っているのもいい。
 ただ、描かれる殺人事件は結構悲惨です。
 殺人事件を扱うミステリー小説なのだから当然のことですが、キリコ&薩次の明るいほのぼの描写がある一方で、悲惨な事件が発生します。
 事件の裏には、人間の負の側面があるのです。
 だから登場人物も誰かが死に、誰かが犯罪を犯し、その裏には醜い現実があるわけです。
 私も精神が過敏になってしまったから、こういうの、駄目ですねえ。
 キリコ&薩次シリーズや古い時代の古典的作品はともかくとして、同時代のリアルな描写のミステリーは読めないと思います。
 やはり私にはミステリーよりSFの方が好みに合っているようです。
       
20121104100712.jpg
          絵■畑農照雄
       
……ということで、以後、ネタバレを含む記述となります。
 ネタバレ記述専門のブログを作りましたので、そちらに場所を移して書いています。
 本作品を読まれた皆様と、より突っ込んだ感想のやりとりをしてみたいと思っております。
 よろしければ、ぜひぜひご意見ご感想お寄せ下さい。
   ↓
      
20世紀少年少女SFクラブ・ネタバレ談話室   
仮題・中学殺人事件 辻真先(1)
  http://sfclub.sblo.jp/article/59670416.html
仮題・中学殺人事件 辻真先(2)
  http://sfclub.sblo.jp/article/59670547.html
      
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ラベル:辻真先
posted by SF Kid at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 探偵小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月13日

何気ない毎日が実は危険と隣り合わせだったりして

 9月6日のアンビリバボーで、2005年8月14日のヘリオス航空522便の事故について紹介されていました。
  
上空1万メートル 史上最大の航空ミステリー
  http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/120906_1.html
  
 ミスが重なって乗客乗員全員が死亡するという墜落事故でした。
 パイロット志望の乗客が偶然乗り合わせ、異常に気付いて一人奮闘したが結局助からなかったということです。
 彼がコクピットにもう少し早く入っていれば悲劇が防げたかもしれないが、暗礁コードを知らなかったので入るのに手間取ったということである。
  
 コクピットに入るには暗唱コードが必要なのか。
 それで結局彼はどうやって暗唱コードを発見してコクピットに入ったのだろうか。
  
 今では旅客機の教育で、ケアレスミスを防ぐために、【CRM】という考え方が教えられているという。
 例えば上官が何か言ったとすれば、副官が別の方向から見た見解を述べるというように、複数の人物からなるチームが物事を多方向から見る方法だという。
 へそ曲がりで天邪鬼な私は普段からこんな態度だ。天邪鬼もたまには役に立つんだなあ。
 軍隊なんかでもこういう多面的な見方は必要だと思いますが、軍隊はトップダウンというイメージがあります。軍隊では【CRM】は実践されているのでしょうか。
  
 この事故、ケアレスミスが重なったために引き起こされた、と説明されていました。
 しかし裏を返せば、普段の何気ない日常生活も、こういった悲劇と隣り合わせということではないでしょうか。
 平和な毎日も、一つ間違えば大惨事に陥る綱渡りの連続だったとか。
 原子力発電なんかも大事故の一歩手前の状態だったりして。
  
 格安航空も利益を追求するあまり、安全性が不安な会社もある、とゲストの方が言っておられました。
 最近ではこのような事故はあり得ない、とも言っておられましたが、何気に飛行機に乗るのが怖くなるような発言です。
 スポンサーが格安航空ならカットされる発言です。
 しかし日本の大手航空会社も、コストカットのために安全性が犠牲になっているかもしれません。
 長距離バスなんかも事故がありました。
 コストカットにしろ消費税にしろ、結局、犠牲になるのは一般庶民です。
  
 しかし、この事故が起こったのは2005年。7年ほど前です。
 この頃は私も新聞を読んでいたしインターネットもしていたはずですが、こんなに大きな事故なのに、記憶がないですね。
 意外とニュースは知らないものだ。
 だからこんな形でも取り上げてくれたのは、意義あることではないでしょうか。
 この内容紹介のページも削除しないで保存しておいてほしいものです。
   
上空1万メートル 史上最大の航空ミステリー
  http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/120906_1.html
    
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posted by SF Kid at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 超常現象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする