2014年01月09日

原猫のブルース すごく不思議な短編集

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原猫のブルース

  
 HP更新しました。


20世紀少年少女SFクラブ
 原猫のブルース
  わずか30ページの恐怖の未来予見!それは現実化しつつある……。
   http://sfclub.sakura.ne.jp/sano02.htm 

  
 佐野美津男さんの、すごく不思議なSFやらナンセンスやシュールなお話を集めた短編集。
 表題作は、核戦争後に人類が築いた衛星都市を舞台とするSF。  
 わずか30ページながら、奥行きと広がりを感じさせる“超大作”。
 さながら“30ページの小宇宙”。
 そしてこの作品で描かれた悲観的な未来世界は、2014年の現代日本で現実化しつつあります……。


 佐野美津男さんの本領発揮は、日常生活から突然不思議で不可解な世界に迷い込む……、
といった、日常と地続きの不思議世界を描いた作品でしょう。
 本書でも、「犬の学校」「だけどぼくは海を見た」につながるような、そういった傾向の物語が何編か収録されています。
「犬の学校」「だけどぼくは海を見た」では、主人公は不思議な世界に行ったきりなんですが、本書では、元の世界に帰って来られるパターンが多いのです(中には行ったきりの作品もあります)。
 復刊ドットコムでの復刊リクエストに寄せられたコメントを見ると、本書の収録作品は、初出が学習雑誌という作品が多いようです。
 やはり学習雑誌としては、戻って来ました、めでたしめでたし、で終わる方が収まりがいいのではないでしょうか?
 読む方でも、そちらの方がスッキリとします。
 しかし、向こうの世界に行ったきり、その後どうなってしまうのだろう、何で主人公はこんな目に合うのだろうか……?
という結末の方が、色々と考えさせられ、記憶にも残るのではないでしょうか?
 それに、よく考えてみると、私達が生きている現実の世界も、理不尽で説明がつかないことの方が多いですね。


 なお、佐野美津男さんの挿絵といえば、中村宏さんが有名ですが、本書は山口みねやすという方が描いています。
 本書の挿絵も、中村宏さんを思わせる、結構とんがった画風であります。
 検索すると、山口さんが最近出された絵本が色々と出てきますが、本書の画風と比べると、かなり丸くマイルドな画風です。
 本書出版当時の、とんがった時代を反映していたのでしょうか?


ピカピカのぎろちょん ピロピロ進行中!50年後を予見していたトラウマSF!
  http://sfkid.seesaa.net/article/371097516.html
だけどぼくは海を見た いつかぼくらも海を見るかも知れない
  http://sfkid.seesaa.net/article/368318131.html
日本子ども遊撃隊 2013年、このSFが現実のものに!?
  http://sfkid.seesaa.net/article/369533658.html
犬の学校 永遠に続く終わりなき悪夢
  http://sfclub.sakura.ne.jp/kokudosha04.htm


ショートショートの… 『原猫のブルース』
  http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2010-05-25   
     (表紙画像を使わせて頂きました。)
神保町の古書店 @ワンダーのブログ
『三省堂SF傑作短編集』15冊が入荷!
  http://atwonder.blog111.fc2.com/blog-entry-518.html
復刊ドットコム 復刊リクエスト 原猫のブルース
  http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=19774

         
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posted by SF Kid at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 空想科学小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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