2016年03月14日

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)(少しだけネタバレあり)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) -  幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫) -
 
……スケールが大き過ぎて圧倒されて言葉が出ない。
 オビに
【SFを超えた「哲学小説」!】
とあるけど、まさにそんな感じです。
 冒頭に、1989年に書かれた著書の「まえがき」が収録されています。
 タイトルページに掲げられた
「本文中に示された見解は、著者個人のものではない」
という断り書きは、当初は別の意味で掲げていたが、今では“超常現象”に肯定的な見解を否定する意味で解釈してほしい、ということです。
 執筆当時は超常現象に心酔し、ユリ・ゲラーも信じていたが、今ではほとんどがインチキだと思っておられるそうです。
 では、本書が描いた地球人類の未来像については、どう思っておられるのでしょうか。

  
 よく、スピリチュアル系の人が
「アセンション」
という言葉を使います。
 これは、本書で描かれているようなことを想像すればいいのでしょうか。


  [wikipedia:アセンション]

 
「そう、私たちは助産婦です。ただし、私たち自身は子を産むことができない」

 
とラシャヴェラクは語ります。
 このことについて、巽孝之さんは解説で、このように表現しています。


「そう、オーヴァーロードの立場は、いわば中間管理職の悲哀を彷彿とさせる。それはあるいは、創作者を鍛える編集者や生徒を伸ばす教育者、いや端的に子どもを成長させる親の立場かもしれない。」

  
 しかし、地球人とオーヴァーロードはなぜこのような違いが出たのでしょうか。
 進化できる種族とできない種族があるとは、どういうことなのでしょうか。
 そういう設定を思い付くというのもすごい発想力です。


 巽さんの解説では、沼正三が本作品を原書で読んで感想を発表していたことについても触れられています。
 また、三島由紀夫も本作品を高く評価したことについても触れられていて、ついでに、『美しい星』についても触れています。
 この作品、近く映画化されるようですね。


三島由紀夫の「美しい星」、55年を経て映画化 どんな話? 亀梨和也など出演
  http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/29/mishima-yukio-beautiful-star_n_9351806.html


  [wikipedia:美しい星 (三島由紀夫)]


 本書は、名前だけは知っていましたが、今回ようやく読むことができました。
 できれば社会人になる前に一度は読んでおきたい作品だと思いました。
 今回読む気になったのは、読書ログで、課題図書になったため。

  
2016年02月の課題図書
  http://www.dokusho-log.com/monthlybook/201602/

  
 売れ筋の現代エンタメ作品を課題図書にすれば手っ取り早く参加者が増えるだろうと思うのですが、あえてSFの古典的名作を課題図書に選定するとは渋い!以前も『夏への扉』が課題図書になったことありましたが(私も参加しました)、読書ログスタッフには古典SFのファンの方がいらっしゃるのでしょうか。


夏への扉 ハードボイルド経済SF
  http://sfkid.seesaa.net/article/402972975.html


 一応私もSFファンを名乗っているので、参加しないといけないと決意。
 読書ログでは早川の福島正実訳を対象としていました。
 現在入手できるのはこの他にも創元社版と光文社版があります。
 私は本を読むのが遅く、余りにも長くかかるので1冊を読み切ることができないこともあるので、できるだけ読みやすいレイアウトの版を読む必要がありました。
 書店で3つの版を比べたところ、創元<早川<光文社 の順に読みやすそうだと思い、光文社版を選びました。
 いずれ他の版も読んでみたいと思っております。


幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341)) -   幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341)) -

地球幼年期の終わり (創元推理文庫) -   地球幼年期の終わり (創元推理文庫) -
 
幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
クラーク 池田 真紀子

すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫) 夜間飛行 (光文社古典新訳文庫) 神を見た犬 (光文社古典新訳文庫) 闇の奥 (光文社古典新訳文庫) 読書について (光文社古典新訳文庫)

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出版社紹介ページ
 http://www.kotensinyaku.jp/books/book44.html
光文社古典新訳文庫 公式サイト
  http://www.kotensinyaku.jp/


  [wikipedia:幼年期の終り]  [wikipedia:幼年期の終り (テレビドラマ)]


東北大学SF研wiki 幼年期の終わり
   http://www28.atwiki.jp/tohokusf/pages/19.html


ブクログ http://booklog.jp/item/1/433475144X
読書ログ http://www.dokusho-log.com/b/433475144X/
読書メーター http://bookmeter.com/b/433475144X


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posted by SF Kid at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 空想科学小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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