2020年08月23日

空飛ぶ戦艦/征服者ロビュール HP編集後記&参照リンク集&コメントコーナーなど

征服者ロビュール (集英社文庫 ウ 7-5 ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 伸一, 手塚
征服者ロビュール (集英社文庫 ウ 7-5 ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 伸一, 手塚
  
世界の支配者 (集英社文庫 ウ 7-11 ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 晃三, 榊原
世界の支配者 (集英社文庫 ウ 7-11 ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 晃三, 榊原


 HP更新しました。現在の第一テーマであるジュール・ヴェルヌ作品です。

20世紀少年少女SFクラブ
 ジュール・ヴェルヌの【空飛ぶ戦艦】 主人公の名はローバー?
  https://sfklubo.net/robur/


 もう一つ、HPのタイトルとの縁で『20世紀少年』についても取り組んでいます。
 こちらも末永く取り組んでいくつもりです。

浦沢直樹『20世紀少年』 2020年の新解釈(ネタバレ注意!)
  https://sfklubo.net/20thcenturyboys/
 
 さて、今回読んだ『空飛ぶ戦艦』は、『征服者ロビュール』として知られている作品です。
 福島正実さんの翻訳では、主人公の名が「ロビュール」ではなく「ローバー」と標記されています。
 これは「Robur」の英語読み或いはドイツ語読みとフランス語読みとの違いに因するものと思われます。
 本作品は学研の福島訳以外にも幾つかの児童向け翻訳があるようです。
 それらの版では主人公の名前はどう表記されているのでしょうか。
 英語読みに慣れドイツ語読みに郷愁を感じる私には「ロビュール」と読む方が自然に感じます。
 しかし最近の文学作品は固有名詞は現地語を尊重するようです。
 一体どう読めばいいのか、事情通の方のコメントお待ちしております。

 物語については、ネット上で多くの方が指摘されているように、『海底二万里』の空版です。
 ただ、『海底二万里』ではホスト側と客側に心の交流がありましたが、本作品ではむしろ敵対的でギスギスしています。
 その辺、読み心地が悪かったですね。
 本作品には続編もあるようです。近いうちに読んでみたいと思っています。
 
 それにしても、集英社文庫版の表紙は何なのでしょうか。
 一角獣なんて話題にも出てきませんで。
 メビウスというフランスの著名なイラストレーターが描いたというのがウリのようですが、作品とまるでかけ離れた世界観のものを描かれても困ります。
 作品の世界観に合ったイラストを描いてほしかったと思います。
 まあ出版から数十年後の今頃こんなこと言っても仕方ないのですが。
 
  [wikipedia:ジャン・ジロー]
 
 なお、集英社文庫版の風間賢二さんの解説
飛翔の夢と<視>の専制
で、色々な空を飛ぶ物語が紹介されています。
 その中に、ダニエル・デフォー『統合する者』(1705年)の言及があります。
「中国人が月人から伝授された知にしたがって建造した巨大な飛行船のことを語っている」
 何かすごそう。『ロビンソン・クルーソー』や『ペスト』で有名なデフォーにこんなSFチックな作品があったんですね。
 検索してみましたが、見つけることができませんでした。
 風間さんは何でこの作品を知っていたのでしょうか。さすが解説を書くだけあってよく知っておられますね。
 
  [wikipedia:ダニエル・デフォー]



  [wikipedia:征服者ロビュール]
  [wikipedia:世界の支配者]
  
  
岩崎書店 ベルヌ冒険名作選集
 8 空中艇アルバトロス号 白木茂 訳 山内秀一 絵
  https://sfklubo.net/iwasaki_verne/
  
本漬け。〜有名な本を読み漁れ!〜 : 征服者ロビュール
  http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-371.html

欧米文学ファン
『征服者ロビュール』 ジュール・ヴェルヌ(集英社文庫)
  http://bungakufan.blog.fc2.com/blog-entry-650.html

推理小説のお時間
 ジュール・ヴェルヌ No.27◇征服者ロビュール◇
  https://ameblo.jp/bookcafe-cosmos/entry-12530262660.html

文芸素人講釈
 ヴェルヌが予見した飛行機の話。
  http://iceteamilk.hatenablog.com/entry/2016/07/23/142326

ジュー ル・ヴェルヌの見た夢
  https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/32/05.html
 
●ブクログ  https://booklog.jp/item/1/4087602214
●読書メーター  https://bookmeter.com/books/543526
●本が好き!  https://www.honzuki.jp/book/239033/


 続編も合わせて映画化されているようです。DVD化はされていないようです。ウィキペディアにも項目はないようです。

空飛ぶ戦闘艦 [VHS] - ヴィンセント・プライス
空飛ぶ戦闘艦 [VHS] - ヴィンセント・プライス


ザ・シネマ 空飛ぶ戦闘艦
  https://www.thecinema.jp/program/04255

くまのあな
 空飛ぶ戦闘艦
  http://fallofbears.blogspot.com/2013/11/blog-post_15.html


日本でも「空飛ぶ戦艦」というタイトルの映画が企画されていたようです。

  [wikipedia:空飛ぶ戦艦]



https://twitter.com/shirochichi0707/status/1251283379347091457



【翻訳他のバージョン】

『空飛ぶ戦艦』福島正実(抄訳)、学研、1964年
『征服者ロビュール』手塚伸一(訳)、集英社、1967年
『征服者ロビュール』手塚伸一(訳)、集英社文庫、1993年

【ベルヌ冒険名作選集】岩崎書店
  https://garamon.jp.org/archive/5901
08 空中艇アルバトロス号 白木茂・訳 59.11
08 空飛ぶ戦闘艦     白木茂・訳 61.12

ベルヌ冒険名作選集〈8〉空飛ぶ戦闘艦 (昭和36年)
ベルヌ冒険名作選集〈8〉空飛ぶ戦闘艦 (昭和36年)
 
【ベルヌ名作全集】偕成社
  https://garamon.jp.org/archive/6802
05 謎の空中戦艦 久米穣・訳 68.04
 
【母と子の名作文学】集英社
  http://ameqlist.com/0sa/shuei/jmo.htm
36 空とぶ戦闘艦 須藤出穂・訳 伊藤悌夫・画 1975
  http://www.hosipika.com/shopdetail/006000000011/
  https://booklog.jp/item/1/B00CBS4WNA




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posted by SF Kid at 15:29| Comment(0) | 空想科学小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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