20世紀少年少女SFクラブ
敵中横断六千粁!皇帝の密使ミシェル・ストロゴフ
https://sfklubo.net/michelstrogoff/
今回、図書館で4種類の版を借りてきて読み比べました。
児童書2冊、完訳2冊でした。
児童書も子ども向け抄訳と侮るなかれ、原作の骨組みをしっかりと伝えていたと思います。
忙しい現代人にこの4種類の中でどれか1冊をお勧めするかというと、
皇帝の密使 小学館国際版少年少女世界文学全集21
原田和夫・訳 宮敏彦・文 ジャン二・絵
1978年
をお勧めします。
ダイナミックな挿絵が豪華です。
また、抄訳とはいえ、原作の香りを十分伝えています。
(速読ができる方ならば完訳を読めばいいのですが。)
また、ヴェルヌの書き方は素っ気ないというか、完訳版では人の言動や心の中について説明不足に思う部分がありました。行間を読めない私が悪いといえば悪いのですが。
しかしこの小学館版ではそういう説明不足な部分についてうまく補って訳してくれています。
ところでこの
「原田和夫・訳 宮敏彦・文」
という体制はどういうことなのでしょうか。
原田和夫さんが訳した大人向け完訳というのが別にあって、それを宮敏彦さんが子ども向けに描き直したということなのでしょうか。
それだけ手間をかけただけあって、非常に分かりやすい文章になっています。
ところで本作品には他に子ども向け翻訳として
皇帝の密使 (岩崎書店ベルヌ冒険名作選集2)
亀山龍樹 訳 白木茂 編集 白井哲 装幀 武部本一郎 口絵・さしえ
1966年
があります。
これについては貸し出しができないのですが、後日大阪府立中央図書館国際児童文学館で閲覧してきました。
亀山節炸裂!入手は困難かと思いますが、一番すごいのは亀山版でした。
これについては後日ブログで報告するつもりです。
……ということで、コメントお待ちしております。
【参照リンク集】
[wikipedia:皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ]
皇帝の密使 アガサーチ
https://www.aga-search.com/writer/jules_verne/14.shtml
『皇帝の密使(ジュール・ヴェルヌ)』 投票ページ
https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=3090
推理小説のお時間
ジュール・ヴェルヌ No.13◇皇帝の密使ミハイル・ストロゴフ◇
https://ameblo.jp/bookcafe-cosmos/entry-12450520071.html
vernolog 秘蔵のドラマ「ミハイル・ストロゴフ」
http://julesverne.jpn.org/blog/index.cgi?no=59
青春アドベンチャー雑記帳〜オーディオドラマ・ラジオドラマの世界
皇帝の密使 原作:ジュール・ベルヌ(アドベンチャーロード)
https://seisyunadvroad.blog.fc2.com/blog-entry-281.html
2021年、決着つけろ!
やっぱ違う。
https://blog.goo.ne.jp/miya-civilization/e/7f22464809a05a158ef41611915ed1dc
ブルートフォース麻雀研究室
ジュール・ヴェルヌの邦訳作品ならぜんぶ読んでますが何か? part0
http://bruteforcemahjong.seesaa.net/article/358818264.html
[wikipedia:タタール]
[wikipedia:コサック]
[wikipedia:ジプシー]
[wikipedia:ロマ]
ブクログ
https://booklog.jp/item/1/B000J8NUY6
https://booklog.jp/item/1/B000J8FFEE
https://booklog.jp/item/1/B000JB1INS
https://booklog.jp/item/1/B00C0NTPD8
https://booklog.jp/item/1/B00C0NTPG0
読書メーター
https://bookmeter.com/books/228281
https://bookmeter.com/books/1534496
https://bookmeter.com/books/6735268
https://bookmeter.com/books/6762907
本が好き!
https://www.honzuki.jp/book/295906/
【別バージョンの翻訳】
捕捉し切れませんが分かった分だけメモ。
皇帝の密使 (岩崎書店ベルヌ冒険名作選集2)
亀山龍樹 訳 白木茂 編集 白井哲 装幀 武部本一郎 口絵・さしえ
1966年
『反乱』 Michel strogoff (1876)
translator:秘田余四郎(Hida Yoshirō) Publisher:珊瑚書房
cover:茂安次郎 commentary:秘田余四郎(Himeda Yoshirō) 1957/ 4
(翻訳作品集成より)
↑戦後1957年出版。1956年に映画化されており、その時の邦題が『反乱』だったのでそれに合わせての出版なのでしょうか。
[wikipedia:反乱 (曖昧さ回避)]
『自由廼征矢 -白露革命外伝』
translator:井上勤(Inoue Tsutomu) Publisher:絵入自由出版社
1884/10(明17/10)
translator:井上勤(Inoue Tsutomu) Publisher:雄松堂書店/明治初期翻訳文学選/第2期
校正:渡辺義方 複製:1982/ 1
(翻訳作品集成より)
↑明治時代の翻訳を1982年に復刻したもののようです。
【パシフィカについて】
今回読んだ江口清版を発行していたパシフィカ社は、プレジデント社発売となっています。
発行と発売がどう違うのかよく分かりませんが、パシフィカからは小規模なヴェルヌ全集とも言える「海と空の大ロマン」全9巻」が出ていたようです。
ガラクタ風雲
ジュール・ヴェルヌ●海と空の大ロマン
http://garakuta.blue.coocan.jp/katuji/booklist/Verne/Verne.html
パシフィカ(Pacifica) - 翻訳作品集成
https://ameqlist.com/0ha/pacifica/pacifica.htm
【映画化情報】
何度も映画化されている人気作品のようで、完全には追いきれませんが分かったところだけメモ。
大帝の密使(1926 フランス)|MOVIE WALKER PRESS
https://movie.walkerplus.com/mv14483/
大帝の密使(1937 アメリカ)|MOVIE WALKER PRESS
https://movie.walkerplus.com/mv5407/ #
反乱(1956年、西ドイツ・フランス・イタリア・ユーゴスラビア) 四度目の映画化らしい
https://movie.walkerplus.com/mv12633/
栄光への戦い(1970 フランス)
https://movie.walkerplus.com/mv12148/
ロシアン・レジェンド 皇帝の密使(1999 イタリア・ドイツ)
https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00007ZSR0
映画が再構築された!
ミハイル・ストロゴフ
https://ameblo.jp/narajinger/entry-10093455257.html
↑何と10本もの映画が紹介されています!



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