2021年03月08日

『カルパチアの城』 編集後記&参照リンク集&コメントコーナーなど

 HP更新しました。

20世紀少年少女SFクラブ
 ゴルツ男爵の幽霊屋敷『カルパチアの城』
  https://sfklubo.net/carpathes/

        
 

 この作品はヴェルヌ後期の作品で、ヴェルヌ作品の中でも異色作と言われています。
 通の人は高く評価する傾向があるように思います。
 このような作品が子ども向けのヴェルヌ全集に入っていたとはあなどれない!
(偕成社 ジュール・ベルヌ名作全集11)
 多分、お化け騒動だとか幽霊屋敷という面で選択されたのだと思います。
 
 偕成社版の挿絵を描いているのは岡本颯子という方で、何と白土三平の実の妹さんのようです。
 現在は絵本作家として、「カラフルでやわらかい色使い」が特長のようです。
 ところがこの『カルパチアの城』の挿絵は結構とんがった作風です。

   IMG00011.jpg  IMG00010.jpg

 
 私は小学生時代、旺文社文庫の『十五少年漂流記』(金子博訳)を読みました。
 これは縮約版でしたが、充実した解説が収録されていました。



十五少年漂流記 (旺文社文庫 510-1)

 解説者の金子節が独特で面白かった。
 曰く、ヴェルヌの文体は難があって本国でもダイジェスト版で読まれることが多い、だから本書も完訳ではなくダイジェスト版を底本とした縮約である、とか。
 旺文社文庫は詳しい解説を付けるのを特長としているので本書も解説を充実させた、とか。
 この金子博さんの解説はヴェルヌファン必読です。
 私はこの解説が強烈に印象に残ったので、ヴェルヌの翻訳と研究といえば金子博だというイメージがありました。
 金子博さんのヴェルヌの翻訳は他に旺文社文庫『地底旅行』と集英社ヴェルヌ全集版『アドリア海の復讐』があります。他の訳者さんに比べるとあまり多くない印象です。
 検索してもあまり出てきません。一体どんな方だったのでしょうか。
 その金子さんの解説の中に「代表作品解題」という項があり、ヴェルヌの他の代表作が紹介されていました。
 その中で『カルパチアの城』がべた褒めされており、これは私もいずれは読まなくてはならない、と決意したものです。
 その後私は精神を病んで本も読めない状態となり、長い間読書から遠ざかることになる。
 人生も終盤にさしかかろうという最近になってようやく本が読めるようになってきました。
 そして今回ついに『カルパチアの城』を読むことができ、あの小学生時代の決意を果たすことができたのです。

アドリア海の復讐〈上〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 博, 金子
アドリア海の復讐〈上〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 博, 金子  アドリア海の復讐〈下〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 博, 金子
アドリア海の復讐〈下〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション) - ジュール ヴェルヌ, Verne,Jules, 博, 金子

  [wikipedia:カルパチアの城]
  [wikipedia:塩谷太郎]
  [wikipedia:岡本颯子]
  [wikipedia:奥田教久]
  [wikipedia:安東次男]
  [wikipedia:矢野浩三郎]
  [wikipedia:菊地秀行]
  [wikipedia:石橋正孝]

カルパテ城の謎  Filmarks映画
  https://filmarks.com/movies/36270


出版社紹介ページ https://inscript.co.jp/b2/978-4-900997-72-5

ブラッケン・ダーキンの肖像
  『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ 死んだはずの歌姫の声の正体は?
  ドラキュラやオペラ座の怪人はジュール・ヴェルヌと関係あるか?

山科真白com. * 真白の書棚 *
『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ 著 (no.78)
  http://www.yamashina-mashiro.com/book/ques.cgi?no=78&mode=qaview&resmode=on&page=0

本漬け。〜有名な本を読み漁れ!〜 : カルパチアの城
  http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-370.html

欧米文学ファン
『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ(集英社文庫)
  http://bungakufan.blog.fc2.com/blog-entry-653.html

ひとでなしの猫
ジュール・ヴェルヌ 『カルパチアの城』 (安東次男 訳/集英社文庫)
  http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-2635.html

ALL REVIEWS  書き手:若島 正
『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』(インスクリプト)
  https://allreviews.jp/review/2761

web ふらんす
【書評】ヴェルヌ『カルパチアの城 ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 [評者]牧眞司
  https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/1642

推理小説のお時間
 ジュール・ヴェルヌ No.33◇カルパチアの城◇
  https://ameblo.jp/bookcafe-cosmos/entry-12554168153.html

存生記 ジュール・ヴェルヌ、『カルパチアの城』
  http://plaza.rakuten.co.jp/nostalgie/diary/200505110001/

ミステリの祭典 カルパチアの城
  http://mystery.dip.jp/content/book_select?id=13113

読書メーター 十五少年漂流記 (1967年) (旺文社文庫)
  https://bookmeter.com/books/361764

  [wikipedia:ヨハン・フィリップ・ライス]
  [wikipedia:イライシャ・グレイ]


●ブクログ 
  https://booklog.jp/item/100/100138
  https://booklog.jp/item/1/B000JB1IN8
  https://booklog.jp/item/1/4087602230
  https://booklog.jp/item/1/4900997757
●読書メーター
  https://bookmeter.com/books/4618626
  https://bookmeter.com/books/362354
  https://bookmeter.com/books/13207715
●本が好き!
  https://www.honzuki.jp/book/296641/



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posted by SF Kid at 20:43| Comment(0) | 空想科学小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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