バラクーダ号に忍び込んだコナンとジムシー。
船長室で、ダイスがドンゴロスとグッチに八つ当たりしている。
コナンに壊されたロボノイドはお前達20人分に匹敵する、明日までにこの船をプラスチップで一杯にしろ、と。
ところで、なぜプラスチックではなくプラスチップなのか。
ここで旧ブログには、
未来少年コナンファンページ
http://homepage2.nifty.com/lefty-f/
の掲示板の2004年(H16年)の0036番に書かせて頂いた、という記述があります。
http://hpcgi2.nifty.com/lefty-f/ccbbs/kbbs.cgi?bn=010001
私の個人的な意見としましては、現実に身の回りにある「プラスチック」だと、あまりにも現実的すぎるのと、逆に、プラスチックの再資源化があまりにも非現実的だという相反する2点の原因により、あえて現実に存在する「プラスチック」と似たような単語「プラスチップ」にしたのではないか、と思っているのですが。
そういえば、『タイムボカン』でマージョ一味が探している宝石は、ダイヤモンドをはるかに超える価値を持つ『ダイナモンド』でした。
これは多分私自身が書いたものだと思うのですが、しかし今の私よりはるかに論理的な文章だ。私の問いに管理人のふみひろ様が答えたものかもしれません。
元の掲示板がなくなっており、サイトの過去ログも未転載となっており、インターネットアーカイブ
http://www.archive.org/index.php
で調べても、丁度該当する期間は保存されていないので、詳細は不明です。
ラナを縛って船室に閉じ込めてなかったから逃げられたんだ、と話すドンゴロスとグッチ。
だから、ラナはいつ、どうやってバラクーダ号を逃げ出してのこされ島に辿り付いたかだ。
もっと言えば、ダイス達がどうやってラナをハイハーバーから連れ出したかも疑問だ。
ラナがハイハーバーから連れ出されてバラクーダ号から脱出してのこされ島に来るまでの謎。
一体どんな事件があったのか。
食い物の匂いに誘われて厨房にもぐり込んだジムシー。ジムシーは食い意地が張って鼻が利くという設定。猪八戒的キャラか?
厨房では料理人のグッチが鼻歌を歌いながらダイス船長の夕食を料理している。鼻歌の内容は「サンタルチア」か!?西暦2008年に人類が絶滅の危機を迎え、その20年後にも残っていたという設定の名曲。
一騒動起こしたジムシーを助けるため、酔っ払っているジムシーを連れて島に戻るコナン。
友人思いやな〜。
このままジムシーを見捨てて隠れたままでインダストリアまで密航する選択もあったのに。
折角インダストリアに行くきっかけをつかみながら酔っ払った友人を見捨てずに島に戻ったコナン。
こういった責任感の強さがコナンを名実ともに素晴らしいリーダーたりうる所以です。
それにしてもジムシーって、酒を飲んで酔っ払ったり、タバタバを吸ったり、10才という設定の割にはオヤジ入ってるな。
そしてダイスの迅速的確な指揮のもと、密航者追跡隊が出動。
ロボノイド部隊がボートに乗って島に上陸するシーンは結構勇ましいシーンです。
そして、崖を登ってにげようとするコナンに石を投げつけて落とすダイス。
こんなちょっとした行動から、ダイスが声が大きくて威張っているだけの無能な司令官ではなく、かなり有能な人物であると分かります。
結局捕まって、甲板で尋問が始まる。
「太陽が昇る方向(東)の方から自分で作ったボートでやって来た」
と言うコナンにドンゴロスは
「うそをつけ!東の海はあばれ海だ。越えられるはずがない!」
「ふーん、あれ、あばれ海というんだ」
生まれてからおじいと二人きりで過ごしてきたコナンなのに、ジムシーとの喧嘩にしろ今回の尋問にしろ、なかなか度胸が据わって論理的に対処している。私もこうありたい。
しかし、プラスチップ島とのこされ島の間にあばれ海があってバラクーダ号も乗り出さないとすれば、ラナはどうやってのこされ島に辿り着いたことになるのだろうか。
コナンへの訊問の末、コナンが海と船が好きで勇気があると認めたダイスは、コナンが船に乗ることを許す。
この行為から、ダイスは単なる悪役ではないと思われるのである。実際、後にコナンの味方になったが。
原作を読むと、この時代は肉体労働による生産が主流のようだから、コナンやジムシーのような健康な肉体を持つ労働力が必要だったという事情もあると思われる。
しかし本当に改心するまでのダイス船長には二面性があり、今回も単なる豪快ないい人という面意外に、残虐な面も見せている。
尻叩き20回に耐えれば許してやる、しかし弱音をはけば首くくりだ、と条件をつけ、1回の尻叩きでのびてしまったジムシーを躊躇なく
「吊るせ」
と首吊りにしようとする。
後にコナンの理解者・協力者となるダイス船長もこの時点では未だ単なる「いい人」ではなく、油断のならない男である。
最初は笑って尻叩きを見物していた船員達が次第に静かになっていく描写も説得力がある。
酔っ払ったジムシーが尻叩きの刑の前に
「いつでもどーぞ」
と尻を振る場面。
尻叩きの後、膨れ上がったコナンの尻。
ジムシーが膨れたコナンの尻を見るためにパンツを下ろすと尻が光っているシーンと、ジムシーがコナンの尻に水をかけると湯気が出る名場面。
番組の細かい意味を理解できずに見ていた初回放送時の幼かった私でも、こういったギャグシーンには反応して笑っていた記憶があります。
夜、目を覚ましてコナンの尻をめくり、回復していることに安心して再び眠りにつくジムシー。二人の友情をギャグを通して描く名場面です。
本当は島に残っていたかったジムシーですが、コナンへの友情に免じて納得します。
ジムシーが物分りの良い人間で良かった。
ところで、ジムシーがコナンのヨットの帆を使って作ったマント。
酔っ払ってバラクーダ号から逃げる時に、船に引っかかって置いていきます。
その後、ジムシーのマントに注目してみていると、確かにジムシーの背中にはマントはありません。
しかし、正面からジムシーを見ると、あたかもマントをしているかのように、首のところにネクタイの如く結び目があります。
これは一体どういうことでしょうか。
マントは引っかかって破れたのだから、ちぎれた残りが首輪の如く首の周りに残っているのでしょうか。
マントに長ズボンに靴というのがジムシーのコスチューム。一体いつジムシーの背中にマントが復活するか、注目です。
さて、いよいよ次回はインダストリアに到着です。
まず、インダストリア沿岸の廃墟シーンが見どころです。
それから、インダストリア内部の光景、モンスリーの衝撃私服シーン、レプカ初登場、など……。
次回が楽しみです。
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